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甘酒 夜 (6)

甘酒は日本伝統の飲み物ですが、具体的にその歴史がどのくらい前に始まったのかご存知ではない方も多いのではないでしょうか。

甘酒の歴史には諸説ありますが、実はそのルーツを探ると古墳時代にまで遡ると言われています。

そこで今回は、意外と知られていない甘酒の歴史について紹介していきたいと思います。

 

 

古代から愛飲されてきた甘酒 その始まりは古墳時代?

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甘酒の歴史はとても古く、その始まりは古墳時代に朝鮮半島から渡った渡来人が、

蒸し米を糖化して作る「一夜酒(いちやざけ、ひとよざけ)」の作り方を教えたことから始まったと言われています。

「一夜酒」は現在の甘酒と同じようなもので、一晩掛けて作られることからこの名で呼ばれるようになったそうです。

 

また、酒粕甘酒に関しては、『万葉集』に収められている山上憶良の『貧窮問答歌』に出てくる「糟湯酒(かすゆさけ)」が起源だと言われています。

「糟湯酒」は酒粕をお湯で溶いてつくる庶民のお酒だと考えられており、

山上憶良の和歌では冬の季語として用いられています。

『万葉集』は奈良時代末期に成立したとされているので、

呼び名は違えど酒粕甘酒もかなり古くから庶民の間で親しまれていたと言えるでしょう。

 

時代によって名前が変化してきた甘酒の歴史

甘酒は時代により呼び名が変化していったことが分かっています。

例えば奈良時代に書かれたとされる『日本書紀』には

「狭名田(さなだ)の田の稲を以て、天甜酒を醸みて嘗す、又淳浪田(ぬなた)の稲を用て、飯を為きて嘗す」という記述があります。

これは酒造りの神様である木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が「天甜酒(あまのたむざけ)」を作ったという話で、この天甜酒が甘酒の起源だと考えられています。

 

その後、平安時代になると、夏場に貴族が冷やした甘酒を好んで飲んでいたそうです。

続く室町時代には「醴酒(こさけ)」という名前で、庶民にも売られるようになったと言われています。

この頃は現代とは違って甘味も少ないので、甘味が感じられる大衆飲料としても親しまれていたようです。

甘酒という名前が一般的に使われるようになったのは江戸時代からでした。

 

江戸時代後期に発行された『守貞漫稿(もりさだまんこう)』には、

「甘酒売り」という項があり、当時の甘酒について漫画風の描写と説明が載せられています。

 

 

江戸時代には甘酒が庶民の間で浸透 夏の必需品として人気を集める

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江戸時代に入ると、甘酒は庶民の間で普及していくこととなります。

今では甘酒と言えば冷えた体を暖めてくれる意味合いから、冬に飲むホットドリンクという印象が強いですが、

江戸時代には甘酒は夏の必需品として親しまれていました。

実際に俳句の世界では、甘酒は今も夏の季語として用いられています。

 

江戸や京都、大阪では“甘酒売り”が多く出るように

江戸時代になると街中に「甘酒売り」という行商が多く出てきて、

「甘い甘い甘酒~」という文句を口にしながら商売をしていたことが分かっています。

実際に先ほども紹介した『守貞漫稿(もりさだまんこう)』には、

「夏になると江戸や大阪、京都で甘酒売りが多く出てきて1杯4文で売っている」というような記述があります。

ちなみに当時の甘酒売りは時代劇などに出てくる行商と同じように天秤棒を両肩に担いで、1杯ずつ甘酒を売るというスタイルでした。

甘酒は非常に人気のある飲み物だったことから、甘酒づくりは当時の武士の内職として行われていたとも言われています。

 

甘酒は幕府公認の健康ドリンクだった?

先ほども紹介したように、甘酒は江戸時代に1杯4文で販売されていました。

1文が現代の12円くらいなので、4文は約50円、甘酒は当時でも決して高価なものではないことが分かります。

そもそも江戸時代には今のようにエアコンや扇風機などはなかったため、

暑い夏は体力を消耗して病気になる人も多く、1年間で最も死亡率が高かったそうです。

そこで江戸幕府は庶民の健康を守るために、栄養価が高く疲労回復効果が期待できる甘酒を奨励し、

甘酒の値段を最高4文に制限していたと言われています。

 

江戸時代の甘酒はホットが主流

江戸時代には、お酒の席の前に甘酒を飲んで悪酔いを防ぐことが武士の作法でもありました。

ちなみに当時は甘酒と言えばホットが主流で、暑い夏に熱い甘酒を飲むのが一般的だったそうです。

なぜなら、江戸時代はまだ砂糖と同じくらい氷が高価だったため、暑いからと言って甘酒を冷やして飲むという風習はなかったのです。

また、庶民の間では熱い甘酒にショウガをいれたものが愛飲されていたと言われています。

 

 

全国各地に点在?歴史を感じさせてくれる甘酒地藏

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「甘酒地蔵」という名を聞いたことはありませんか?

実は甘酒地蔵と呼ばれている地蔵尊は1体だけではなく、全国各地に点在しています。

例えば宮城県の鳴子温泉には源義経と弁慶の伝説がある甘酒地蔵尊が祀られていますし、横浜市久保町にも甘酒地蔵と呼ばれるお地蔵様が祀られています。

近くに甘酒地蔵が祀られているのならその歴史や伝承を調べてみても楽しいかもしれません。

 

 

甘酒は日本伝統の健康ドリンク 毎日飲んで健康維持に役立てよう

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いかがでしたか?

甘酒の歴史は古く、古墳時代から受け継がれてきた伝統的な飲み物だということが分かりました。

江戸時代とは違って、今では冷たい甘酒も難なく飲めるようになったので、ぜひ熱い夏の熱中症予防や疲労回復に役立ててみてください。

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