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酒粕は料理で使ったり、フェイスパックで使ったりと健康や美容のために日常的に使う習慣がある人もいるかもしれません。そんな人でも、一度に数kgなど大量に入手した場合、さすがに短期間には使い切れないと悩んでしまうことがあるのではないでしょうか。

そこで、酒粕を大量に手に入れたとき、効率よく消費する方法についてご紹介しましょう。

酒粕に期待できるさまざまな効能・効果

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酒粕は、健康面や美容面での効能が知られるようになり、近年とくに注目されるようになってきました。そこで、まず酒粕が健康面と美容面で具体的にどのような効能が期待できるのかについて解説します。

食べて健康改善

酒粕は、健康改善効果として悪玉コレステロール値を下げることが知られています。これは、人体に必須の糖質やビタミン、タンパク質、繊維質など多くの栄養素を含むことがその要因として挙げられ、便秘解消の効能も期待されます。

酒粕の成分で特に注目すべきは、胃で消化されないレジスタントプロテインと呼ばれるタンパク質です。このタンパク質は、腸まで届くため腸の中の油分や糖質を吸収し排泄してくれます。とくにレジスタントプロテインは、油分を吸収することにより便を軟らかくして便秘解消の効能を示します。そのため、酒粕はダイエット効果も期待されます。

また酒粕は、米の583倍のアミノ酸を含んでいます。これらには、食物からだけしか摂取できない9種類の必須アミノ酸が含まれています。こうしたアミノ酸は、米が発酵することによって得られる旨み成分です。

塗って美肌効果発揮

酒粕に含まれるアミノ酸は、その有効成分が肌に直接働きかけ美肌効果を発揮することが期待されます。酒粕を使った化粧水には美白・美肌効果が期待されますが、酒粕のアミノ酸による効能を利用したものです。

紫外線などの刺激で生成されるメラニン色素が、肌に沈着しシミが生成されます。そのメラニン色素の生成を抑える成分にアルブチンという物質がありますが、酒粕にも含まれておりこの成分の効能によって美白・美肌効果が期待されるというわけです。

さらに、同じく酒粕に含まれるコウジ酸は、抗酸化作用があるといわれていて肌のくすみやシワ、たるみの防止効果が期待できます。

酒粕を大量に入手してもこれなら大丈夫

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酒粕を大量に入手した場合、その効能を活かすためにさまざまな料理やスキンケア用品として使用するとよいでしょう。その事例について、以下にご紹介します。

料理のためのレシピ

まず、酒粕を材料に使う料理のレシピ、4種類をご紹介します。

酒粕漬け

酒粕漬けは、酒粕を焼酎とみりんで溶かした「粕床」に魚や肉、野菜を漬け込んだ食品です。まずは、最初に粕床を作る必要があります

① 酒粕(200g)、焼酎(50cc)、みりん(50cc)、砂糖(20g)を用意し、所定の容器(消毒済み)に入れて混ぜ合わせペースト状にします
②①の状態で常温、暗所で1~2日寝かせ、粕床を完成させます(その後は冷蔵)
③②をジップロックなどに小分けし、生魚、生肉、野菜などを別々に漬け込んで冷蔵します
(一緒に漬けると野菜などが生臭くなるので、必ず別漬けします)

甘酒

①酒粕(100g)、お湯(400cc)、砂糖or蜂蜜(お好み)を所定の容器に入れ、溶かします
②①を鍋に入れてひと煮立ちさせて完成です
(お好みで豆乳やきな粉を入れてもおいしく食べられます)

焼き粕

①所定の大きさ(お好み)に割った板粕をオーブントースターに乗せ、醤油や砂糖を塗ります
②オーブントースターで焦げ目が付くまで焼いて完成です。

酒粕の味噌汁

味噌の代わりに酒粕を使った汁です。汁の具材は、通常の味噌汁の具そのままに味噌に換えて酒粕を使います。

スキンケアのための使い方

美肌効果も期待できる酒粕ですが、ここではスキンケアのための3種類の有効な使い方をご紹介しましょう。

フェイスパック

①酒粕(100g)、精製水(120ml)をジップロックに入れ両手でダマが無くなるまで揉みほぐします
②①を泥パックの要領で顔全体に塗り広げ、そのままの状態で5分間保持します
③②をぬるま湯できれいに取れるまで洗い流します

外出日の夜に、このパックを実践すると効果が実感できます。もちもちとしたハリのある美肌になり、シミや肌荒れ予防にも効果が期待できます。

入浴剤

①酒粕(300~500g)、ガーゼ、輪ゴムを用意し、酒粕をガーゼに包み込みテルテル坊主を作る要領でガーゼを輪ゴムで結びます
②入浴しながら、①を湯船の中で少しずつ溶かします。
③入浴し終わったら、湯船のお湯を抜いて浴槽を洗い流します

顔だけでなく、全身の美肌効果が期待できます。また、寒い時季は、保温効果があり湯冷めし難くカゼ予防にもなるのでおすすめです。

化粧水

①酒粕(大さじ1)、精製水(180ml)を用意し、所定の容器に入れて混ぜ合わせ一晩放置します
②①の溶液をガーゼで濾(コ)して完成です
③②を500円玉の大きさでコットンにつけます
④③で顔をゆっくりと優しく拭き、その上に乳液を塗ります

酒粕化粧水を使うときは、ほんの少量を付けるようにすることがポイントです。多く付け過ぎると蒸発熱が奪われて乾燥してしまうので、要注意です。

酒粕をスキンケアとして使う前には、必ずパッチテストを行ってください。人によっては酒粕にアレルギーを起こす場合があるので、パッチテストは必須です。

まとめ

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酒粕の健康、美容効果が社会的に認知されるにしたがって、日常的に利用する人も増えていくことが予想されます。需要が高まれば、供給も増えるわけでスーパーやコンビニなどでも酒粕は簡単に入手できるようになるでしょう。

そのような状況になると、酒粕を大量に入手することもあるかもしれませんが、風味が損なわれる前に使い切ってしまうことをおすすめします。そんなときに、今回ご紹介した記事を思い出して参考にしていただけると幸いです。

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酒粕は健康や美容に効果があるということで注目されている食材の一つですが、アレルギーは出ないのだろうかと心配になる人がいるかもしれません。確かに酒粕にはアルコールや酵母が含まれているため、アルコールアレルギーや酵母アレルギーを引き起こす可能性があります。

そこで、酒粕に含まれるアルコールや酵母によるアレルギーが、どの程度のものかなどについて解説します。

アルコールや酵母が原因で起こるアレルギーとは

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まず、アルコールや酵母が原因で引き起こされるアレルギーとはどのようなものかについて、それぞれ解説します。

アルコールが原因で起こるアレルギー

アルコールによるアレルギーは、アルコールを体内で分解する酵素、アルデヒドデハイドロゲナーゼの不足が原因で引き起こされるといわれています。その場合、体内ではアセトアルデヒドという物質が増加しアレルギー症状が起こります。

アルコールアレルギーの場合、喘息や蕁麻疹(じんましん)、かぶれ、くしゃみ、鼻水、頻脈などの症状が表われます。

酵母が原因で起こるアレルギー

酵母によるアレルギーは、酵母を含んでいる食品を食べたり飲んだりすることで引き起こされます。このアレルギーを発症する体質の人は、ビールやパン、醤油、味噌、酒粕など特定の食品を摂取したときだけアレルギー症状を起こすとされています。

酵母によるアレルギー症状は、「カンジダ菌」によって引き起こされるといわれています。カンジダ菌は、健康な人の腸にも普通に棲みついている常在菌であるため、アレルギー体質の人は酵母を含む特定の食品を摂取するとアレルギー症状を発症してしまいます。

酵母アレルギーの場合、体の一部または全身のかゆみや腫れ、むくみ、嘔吐、頭痛、腹痛などの症状が表われます。重症になるとアナフィラキシーショックという重度のショック症状を起こす場合もあるので、とくに注意が必要です。

酒粕中のアルコールや酵母でアレルギーは起こる?

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では、酒粕中に含まれる程度のアルコールや酵母で、アレルギーは引き起こされるのでしょうか。結論を言えば、アルコールの場合、どんなに微量なアルコール濃度でもアレルギー反応を起こす可能性はあるといえます。

アルコールについては、酒粕には約8%のアルコール分が含まれているためアルコールアレルギーの原因になるといえるでしょう。

人によっては、予防接種の際の消毒液に使われるアルコールで肌がかぶれてしまう場合もあれば、酒粕に触っただけで全身に蕁麻疹ができてしまう場合もあるので要注意です。

酵母については、食べたり飲んだりなど体の中に取り込まなければアレルギー症状を起こす可能性は低いと考えられます。

前もってパッチテストを

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アルコールアレルギーも酵母アレルギーもなさそうだと思っていても、アレルギーは程度問題なのでパッチテストで前もってチェックしておいた方がよいでしょう。大丈夫だと思って使ってしまい、アレルギーが出てしまったという事態だけは避けたいところです。

パッチテストの方法ですが、腕や手の甲に水で溶かした酒粕を塗り5分程度そのまま放置します。その後、酒粕を水で洗い流し、塗られていた箇所の変化をチェックします。赤く腫れあがっていたりヒリヒリと痛みを感じたりした場合には、アレルギー反応が表われた証拠ですので酒粕を使うのは避けた方がよいでしょう。

そのような症状が出なければ、少なくともアルコールによる酒粕アレルギー発症の可能性は低いので、フェイスパックなどスキンケア用に酒粕を使用しても良いでしょう。

また、たとえアルコールアレルギーでもフェイスパックなどを作る際に、酒粕を加熱してアルコール分を完全に飛ばしてしまえば使える可能性はあります。ただ、その際にも十分にアルコールを飛ばさないとアレルギーが出てしまう危険性があるので注意が必要です。

アレルギーは予防するしかない?

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では、出てしまったアレルギーを治療する方法はあるのでしょうか。残念ながらアルコールや酵母によるアレルギーの有効な治療法はないというのが現状です。ですから、最初から酒粕を食べたり触ったりしないことが、アレルギーを避ける最大の予防ということになります。

まとめ

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酒粕は、人体にとって必須の多くの栄養素を含み健康にも美容にも効能を示す万能食品として注目されています。料理レシピのバリエーションも豊富で非常に使い勝手がよく、日常の食生活に取り入れるにはもってこいの食品の一つです。

また、フェイスパックや入浴剤、化粧水などとしても手軽に扱えるので、美肌用品としても重宝できます。ただし、アルコールや酵母を含んでいるため、それらにアレルギーがある人の場合、使用には十分な注意が必要です。自分にそれらのアレルギーがないと思っていても、酒粕を使用する前には必ずパッチテストを行なうことをおすすめします。

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日本スーパーフード協会が、このほど2018年上半期のジャパニーズスーパーフードランキングTOP10を発表しました。そのなかで、上位に「かす床 かす漬け」がランクインし、日本食のトレンドの中心にこれらの食品が位置付けられていることが分かりました。

スーパーフードは、近年、とくに美容やダイエットに関心の高い若い女性の間で注目されているキーワードのひとつですが、聞き慣れないという人もいるかもしれません。そこで、スーパーフードとはどういうもので、日本スーパーフード協会とはどういう組織なのかなどについて解説します。

スーパーフードって何?

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「スーパーフード」という言葉は、カナダやアメリカで1980年代に使われ始めたといわれています。病気の治療に効果を示す有効成分が際立って多く含まれる食品をそう呼びますが、医師などの医療関係者の間で食事療法などのためにそのような食品を使おうとしたのが始まりだとされています。

2000年頃以降にアメリカでは、「ロー・リビングフード」つまり低温調理法が流行するようになりました。これは文字通り低温での調理法ということですが、食品に含まれるビタミンやミネラルなど人体に必要な栄養素を壊さない調理法です。スーパーフードの有効成分も多くを活かすことができるため、この調理法を実践する人たちの間でスーパーフードの人気が高まるようになりました。

さらに、スーパーフードという考え方は、医療関係者などの専門家ばかりか一般の人たちにも知られるようになりました。きっかけは、『スーパーフード処方箋?あなたの人生を変える14の食品』(2004年)というアメリカの医師スティーブン・プラットが著わした著作です。

この本には、りんごやニンジンなど身近にある果物や野菜の中に、生活習慣病を改善し老化を遅らせがんのリスクを軽減するなどの有効成分が含まれていることなどが解説してあります。それらの有効成分が薬となり、効率よく摂取することで健康維持や病気の治療効果が上がることなどが紹介されており話題となりました。

また、『スーパーフード』というそのものずばりの著書が2009年に発売されていますが、これはロー・リビングフード実践の第一人者といわれるデイヴィッド・ウォルフによる著作です。この本の中に紹介されているスーパーフードは、日常的に見かける一般的な果物や野菜というよりもスピルリナやクコの実など、健康によく治療効果が高い有効成分を含んだ健康食材などです。

これら2つの著書がきっかけとなって、一般の人々のスーパーフードへの認識が深まり、関心も高くなって行きました。

スーパーフードをめぐる社会の動き

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現代の欧米社会では、スーパーフードは医療現場で従来の処方薬に代わる「薬としての食事」という位置付けで、「食事箋」という考え方のもとに活用されるようになってきました。このような社会の動きにたいして、食品メーカーなどでは、従来の食品にスーパーフードを加えて栄養価を高めた健康食品という形の新商品を開発するなどで、業績アップにつなげています。

また、海外では、伝統的な日本の食品の一つとして緑茶などがスーパーフードとして人気が高いといわれています。実際、「スーパーフード グリーンティー」は、美容に効果的な食品の一つとしてハリウッドの女優たちの間でも人気のドリンクになっているようです。

スーパーフードをこのようにビジネスに利用しようとするケースは数多くみられ、実際に効果的に企業の業績アップにつながっているといわれています。

日本スーパーフード協会とは

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日本スーパーフード協会は2014年1月に設立され、海外のスーパーフードを日本国内で認知、普及させるべく活動してきました。具体的には、スーパーフードに精通したプロフェッショナル養成のための教育制度を作り、各種の「スーパーフードマイスター」の資格認定制度を運営しています。

さらに、日本の一般社会にスーパーフードを認知、啓発するための広報活動の一環として、メディアを使った宣伝や各種イベントを実施しています。

そして、2018年以降は日本の伝統的な食品を国内外で宣伝することで、そうした食品の需要を喚起するなどの活動もスタートさせました。具体的には、日本で古来より親しまれ食べられてきた自然食品や、伝統的な製造手法によって作られてきた食品を「ジャパニーズスーパーフード」として改めて認証しブランディングして行きます。

そのような活動を通して、国内においては日本の食品を再発見させ、海外においては日本の食品のスーパーフードとしての魅力を伝え、需要の促進を図ります。

2018年上半期日本スーパーフードランキング

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日本スーパーフード協会は、日本市場における現状の流れから日本の食品に順位付けし、2018年上半期のジャパニーズスーパーフードランキングTOP10を発表しました。日本の食品として、「発酵食」「米類」「茶類」「藻類」「伝統自然食」の5つに分類された中からの順位となっています。

第1位:ITはなびらたけ 【分類:伝統自然食】
第2位:緑茶ボウル 【分類:茶類】
第3位:進化系ふりかけ 【分類:伝統自然食】
第4位:玄米ぬか油 【分類:米類】
第5位:玄米甘酒 【分類:米類】
第6位:かす床、かす漬け 【分類:発酵食】
第7位:むらさきいも 【分類:伝統自然食】
第8位:進化系あずき 【分類:伝統自然食】
第9位:アカモク 【分類:藻類】
第10位:江戸味噌 【分類:発酵食】

「かす床 かす漬け」が上位にランクされた意義

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今回のジャパニーズスーパーフードランキングで、発酵食という分類の中から「かす床 かす漬け」が上位の第6位にランクインされました。日本の発酵食品には、ほかにも味噌や納豆、醤油などがありますが、そのなかでトップに位置付けられたのは注目に値します。

酒粕には美容や健康、ダイエットに有効な栄養素が豊富に含まれていて、近年とくに注目されている食材の一つです。かす床もかす漬けもその酒粕をベースとした食品であり、市場ではすでに多くの支持を得ていることが、今回の結果から分かります。

まとめ

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酒粕の美容、健康、ダイエット効果は、最近ではよく知られるようになってきました。そして今回、酒粕ベースの食品であるかす床、かす漬けがジャパニーズスーパーフードのランキングの上位にランク付けされたことで、さらに酒粕の効用が証明された結果になりました。

酒粕を食べてその恩恵にあずかりたいと思っている人は、かす床やかす漬けも食事メニューの選択肢の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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酒粕は、含有している栄養素が健康や美容、ダイエットに効果的であることが分かってきて、近年注目されている食材の一つです。そして、季節を問わず酒粕を一年中おいしく食べたいという思いは、酒粕を支持する多くのひとが抱いているようです。

そこで、酒粕にはそもそも製造される旬の時期というものがあるのか、また、酒の種類によって酒粕はどのように異なるのか、酒粕を季節に関係なくおいしく食べるにはなどについて解説します。

酒粕製造にとって旬の季節とは?

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酒粕は日本酒を醸造する際にできる「粕(かす)」なので、日本酒が作られる時期が酒粕の旬の季節といえます。日本酒は主要な原料となる麹菌が生きて活動できる寒い時期、つまり年間を通して12月~3月の4か月間しか造られません。ですから、日本酒の寒仕込みと呼ばれるこの時期が、酒粕にとっても旬の季節ということになります。

酒粕は日本酒の種類によってどう違う?

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酒粕は、日本酒を醸造するときの粕(かす)であり、日本酒の種類によって酒粕の中身や味も変わってきます。粕汁など料理用に使うのか、炙るなどしてそのまま食べるのかなど、酒粕の用途もそれによって違ってくることになります。

日本酒といっても、普通酒、純米酒、醸造酒、吟醸酒など主に製法の違いによってさまざまな種類があります。酒造りに使われる米は、精米によって外側をある程度削り取ってしまいます。それは酒の質を上げ澄んだ味わいに仕上げるために必要な工程であり、日本酒の種類を決める重要なポイントでもあります。

酒造りで、原料となる米を削り取る度合いは「精米歩合(せいまいぶあい)」と呼ばれ、精米歩合が高い、つまり削り取る割合が大きいほど、高い香りとすっきりした味わいの澄んだ酒質になります。精米によって削り取られるのは、米の外側のアミノ酸や脂質が含まれた部分であり、酒造りでは雑味の原因となります。

そのため、精米歩合を高くすると酒質は良くなりますが、削り取られた部位は米の旨みの基にもなるので酒粕の味をおいしくしてくれるところでもあります。そのため、精米歩合が高くない普通酒からの酒粕は旨み成分がたっぷりと残されており、料理用に適しているといえるでしょう。

これに対して、精米歩合が高い吟醸酒からの酒粕は、香りが高くすっきりとした味わいがあり、炙るなどしてそのまま食べるとおいしくいただけます。

どこで買えばおいしい酒粕が手に入る?

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酒粕は、今はスーパーなどで旬である冬季以外でも大手の酒造メーカーからのものなどを一年中手に入れることができます。ただ、そうした酒粕は風味が失われたものが多く、物足りないと感じる場合もあるようです。

本当においしい酒粕を入手したいのであれば、お酒を実際に造っている地元の蔵元(醸造元)を探して買い求めるとよいでしょう。蔵元の蔵は独自のくせがあり、独特の風味や香りを醸し出しているはずです。できれば複数の蔵元を訪ねて、酒粕を試食させてもらうことをおすすめします。

自分の好みに合った酒粕が見つかれば、買い求め自宅で冷凍保存しておきます。そして、食べたいときに解凍すれば、香りも風味もよみがえりおいしく食べることができるでしょう。

また、蔵元によっては、旬の期間中に大吟醸の酒粕を現品販売するところもあるので、注目しておくとよいかもしれません。大吟醸は精米歩合が高くとりわけ雑味が少ない日本酒であり、このお酒から取れた酒粕は、香りが高くて風味もよく酒粕そのものを炙るなどしておいしく食べることができます。

場所によっては、大吟醸の酒粕はプレミアムものとして注目されるほどの人気になるものもあります。そのような情報は、インターネットなどで入手可能な場合もあるので、調べて出かけてみるのもよいかもしれません。

酒粕を季節に関係なくおいしく食べるには

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蔵元の酒粕は、とくに出来立ては香りが高くて風味も良く、スーパーなどで一年中売っているような酒粕とは比べ物にならないぐらいのおいしさです。ですので、とくに自分の気に入った蔵元が見つかった場合には、酒粕にとって旬の時期である12月~3月の間に入手し、小分けにして冷凍保存しておくとよいでしょう。

冷凍保存していても風味は数カ月で落ちてしまいますが、市販の酒粕よりもおいしいはずです。冷凍保存では、ペースト状にしておくと水で溶いてそのまま料理に使えて便利です。

まとめ

 

酒粕を季節に関係なくおいしく食べたいという希望を叶えるには、自分だけのお気に入りの蔵元を見つけるのが一番の近道かもしれません。そのためには、まずは地元の蔵元から当たってみるのがよいでしょう。灯台もと暗しで、案外掘り出し物の蔵元がすぐ近くにあったということもあり得るかも。
直接探すのが面倒という人は、インターネットでもお手軽にいろいろな酒粕を見つけることができるので、ぜひ、自分好みの酒粕を探して、旬の酒粕を楽しんでみてください。

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酒粕は、健康や美容に効果があることが分かり注目を集めている食材の一つです。商品として店頭に並ぶときには、板状のもので売られている場合がありますが、なぜそのような形をしているのでしょうか。また、板状の酒粕を料理に使う場合、利用しやすいのでしょうか。
今回は板状の酒粕ができた理由や、その使い方などについて解説します。

酒粕はどうして板状になっているの?

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日本酒は、まず、米を発酵させて「もろみ」を造ります。もろみは酒と酒粕が混じり合った状態の物質ですが、上槽(じょうそう)というもろみを搾る作業によって酒と酒粕に分離されます。上槽は、具体的には「ヤブタ」と呼ばれる機械によってもろみを圧搾するため、搾りカスである酒粕は板状になるというわけです。

酒粕を板状にした板粕の使い方

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板状になった酒粕は「板粕(いたがす)」と呼ばれますが、その使い方について説明します。

板粕の溶かし方

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板粕を使って料理をする場合、まず板粕を溶かす必要がありますがここで手間取ってしまうケースもあるようなので、うまい溶かし方についてご紹介します。

ぬるま湯を使う

鍋に入れた水を加熱し、30℃~40℃のぬるま湯を作ります。その中に適当な大きさにちぎった板粕を浸し2時間程度放置すると、板粕は軟らかくほぐれた状態になります。このときの板粕と水との分量比は、だいたい1対5にすればよいでしょう。

電子レンジを使う

板粕100gを所定の容器に入れラップをして、電子レンジで600W×40秒で加熱すると軟らかくなります。

ミキサーを使う

ミキサーに適当な大きさにちぎった板柏を入れ、ぬるま湯を加えて作動させます。するとペースト状になった酒粕が出来上がり、扱いやすくなります。

板粕を練粕にすると濃厚な味になる

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板粕を所定のタンクの中に入れて踏み固め、空気を抜いた状態で4か月程度置くと板粕は軟らかくなります。これは、米麹が酒粕中のデンプンを糖に分解する糖化作用を起こすためで、酒粕は軟らかく味が濃厚になります。この状態の酒粕は「練粕(ねりがす)」と呼ばれます。

酒処(どころ)として知られる山形県酒田市では、酒粕を日常的に調味料として使っているそうです。その際に使われるのは練粕ですが、それは軟らかいので扱いやすいということと、長く寝かせたことによってミネラルやアミノ酸が板粕に比べ多く分泌され旨みがあるためです。

板粕を使った料理レシピ

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次に、板粕を使った料理をご紹介します。

板粕を焼くだけ
買ってきた板粕をそのまま焼いて食べるだけですが、甘い香りが漂い喉の奥にほんのりとした酸味を感じて絶品です。作り方は以下になります。

<材料>
板粕(好みで適量)、三温糖またはグラニュー糖(好みで適量)
<作り方>
①板粕よりもひと回り大きめのサイズに切ったアルミ箔の上に、板粕を乗せる
②板粕の上に三温糖またはグラニュー糖をまんべんなく振りかける
③オーブントースターに入れる
④1000W×2~3分で加熱。砂糖が溶け、板粕が膨らんで焦げ目が徐々に付いてくる
⑤全体的に焦げ目がついた時点で完成。焦げ過ぎないようにトースターの前で様子をチェックする

板粕を載せたピザトースト

ピザトーストにすると手軽に板粕を食べることができます。忙しい朝食時にさほどの手間もかからないのでおすすめです。

<材料>(1人分)
食パン(1枚)、板粕(好みで適量)、ピザソース(好みで適量)、マヨネーズ(好みで適量)
ピーマン(1/2)、タマネギ(1/8)
<作り方>
①食パンにピザソースをまんべんなく塗る
②①の上にスライスしたタマネギとピーマンを載せる
③②の上に適度な大きさにちぎり取った板粕を載せ、マヨネーズを少量かける
④オーブントースターで加熱し、全体的に焦げ目がついたら完成

板粕のてんぷら

板粕はてんぷらにするとチーズのような濃厚な味と食感が味わえ、酒の肴としても合うスナック菓子のような料理に仕上がります。

<材料>
板粕(2枚)、海苔(1帖)、米粉(大さじ4)、水(大さじ2~3)、菜種油(適量)、塩・コショウ(好みで適量)
<作り方>
①板粕を長さ10cm×幅5cm程度の大きさに切る
②①に水を付け海苔を巻きつけて、包み込む
③②をキッチンバサミなどで長さ5cm×幅1cm程度の食べやすい大きさに切り分ける
④米粉をボールなどの容器に入れ水で溶かす
⑤③を④に入れて、③の表面がうっすらと白くなる程度に米粉を塗布する
⑥菜種油を1cm程度入れたフライパンを加熱して油温が170~180℃になるように調整する
⑦⑤を⑥に入れて表面がきつね色になるぐらいに揚げる
⑧⑦で上がった板粕をキッチンペーパーで油を切り、コショウと塩で味付けて完成

まとめ

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酒粕を板状にした板粕は、スーパーやコンビニエンスストアでも簡単に手に入れることができます。今回ご紹介した料理レシピは比較的簡単に作れて板粕の美味しさを引き出す内容になっていたと思います。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。

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酒粕は、含まれる栄養素が美容や健康に良い効果をもたらすということで、近年注目されています。ただ、食事から摂取する場合、調理によって熱を加えるケースが多くその過程で栄養素の一部が失われることもあるでしょう。

そのように考えると、酒粕は、なるべく熱を加えず買ってきたそのままの生の状態で体に摂り入れるほうが、酒粕本来の効能を十分に発揮させることができそうです。

とはいえ、生のままの酒粕には独特の風味があるので、苦手な方も多いかもしれません。
そこで、酒粕をできるだけ生そのままの形に近い状態で食べるにはどのようにすればよいか、また、加熱によってどの程度栄養素が損なわれてしまうのかなどについて解説します。

酒粕はそのまま生で食べるのが一番?

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酒粕の効能をもっとも有効に引き出すには、どのような形で酒粕を食べればよいでしょうか。まずは、酒粕の効能から見て行くことにしましょう。

これだけある酒粕の効能

酒粕は、以下のような有用な栄養素を含みさまざまな効能を示します。

・タンパク質が豊富
タンパク質は、筋肉や内臓、骨など人体の主要な構成部位を作る基となったり、代謝を促進する働きがありますが、酒粕には豊富に含まれています。特に注目されるのは、レジスタントプロテインと呼ばれるタンパク質で、胃で消化されずに腸に届き食物に含まれる油分や脂質を吸収し排泄されます。そのため、ダイエット効果が高いタンパク質といえるでしょう。

・体を調整するさまざまビタミン類が豊富
酒粕に含まれる酵母菌から、多くのビタミン類が生産されます。B1は、気持ちをリラックスさせ、体の成長に関係しているビタミンです。B2は髪や肌、目などを丈夫にし、B5は疲れを解消し免疫力を高める働きをするビタミンです。また、B6は神経の炎症を鎮静化するビタミンといわれています。

・ミネラル類、食物繊維が豊富
マグネシウムや亜鉛、カリウムなどミネラルも豊富です。しいたけの1000倍も含まれているといわれる食物繊維ですが、レジスタントプロテインと一緒にデトックス効果を示し健康促進に寄与しています。

熱を加えると一部の栄養素が失われる?

調理の際の加熱によって壊れてしまう栄養素としては、酵母菌や一部のビタミンが考えられます。特に酵母菌は、生きたまま腸まで届いてこそ効能を発揮するので、酵母菌の効能を利用したいのであれば酒蔵からの直販による生のペーストタイプの酒粕を、そのままで食べるとよいでしょう。

加熱しても残る栄養素

加熱しても残る栄養素としては、ミネラルや食物繊維、一部のビタミン類などがあります。また、ビタミンB群は熱に弱いとされていますが、加熱されたとしても30%~50%は壊れず残留し体に吸収されるといわれています。

スーパーやコンビニエンスストアなどで入手できるブロック状や板状の酒粕は、商品化される過程で加熱処理が施されている場合が多く、栄養価は生のものよりも落ちます。ただ、それでも多くの有用な栄養素は残っているので、そのような酒粕であっても入手しやすさを考えると利用価値は大いにあるといえるでしょう。

生の酒粕をそのままで食べるには

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熱を加えずに生のままの酒粕を食べたいという場合には、調理に多少の工夫が必要になります。一つの手段としては、豆乳やヨーグルト、牛乳などに混ぜて飲料として利用する方法があります。その場合、酒粕の形態は粉末状のものがよいのかペースト状のものがよいのか、また、味はどのようなものがよいのかなど利用しやすさや自分の味の好みに合わせて銘柄を選ぶとよいでしょう。

加熱してでも酒粕は食べたほうがよい?

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たとえ一部の栄養素が失われたとしても、酒粕を食べることで得られる恩恵は大きいでしょう。なので、ストレスを感じながら無理して生で食べるくらいなら、加熱が必要だとしても素直に調理して美味しくいただくほうが健康や美容にとっても良いかもしれません。

食物繊維やミネラルなど、熱を加えるとしても失われずに残る栄養素も多くあるので、酒粕を食べることを食生活の中で習慣づけることが大切です。そうすることで、酒粕の栄養素を継続的に体に取り込むことができるようになり、美容や健康に良い効果を及ぼすことが期待できるでしょう。

まとめ

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酒粕はその豊富な栄養素から、健康や美容にとってさまざまな効能が期待できる万能の食材といえるかもしれません。できれば、酒粕に含まれる栄養素を全て吸収するために、生の酒粕そのままで体に取り込みたいところです。ただ、その点に厳密になってしまう余り、ストレスを感じながら食べるのであれば、本末転倒です。

確かに、加熱することによって酒粕に含まれる栄養素の一部は失われてしまいますが、それでも多くの栄養素は残っており、酒粕を食べることで得られるメリットは大きいといえます。無理をして生で食べるのではなく、熱を加えることになっても調理して美味しく食べることで酒粕を食べることが習慣化しやすくなるでしょう。

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粕汁は、とくに冬場、恋しくなる家庭料理です。栄養価が高く、食べると体が芯から温まる郷土料理として、関西地方では昔から親しまれてきました。粕汁発祥の地は関西だという説がありますが、今では関西に限らずいろいろな地域でさまざまな具材を使った粕汁が食べられているようです。

そこで、粕汁発祥の地や粕汁を食べるようになった経緯、地域ごとの粕汁の違いなどについて解説します。

 

関西地方が粕汁発祥の地域?

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粕汁は、酒を醸造するときにできる酒粕を原料として作られます。ですから、酒粕のルーツを探ることで粕汁の発祥の時期や発祥地を見つけることができるでしょう。

今から1300年前、平安時代に編纂(へんさん)された万葉集の一節に、「糟湯酒(かすゆざけ)」というお酒のような飲み物がでてきます。この糟湯酒は、アルコール分が高くどろっとした澱(おり)状の物質をお湯で溶いて作ったそうで、この澱状の物質が酒粕の原形だといわれています。

さらに時代が下り、室町時代になって酒粕は現在のような固形状になり、発祥は奈良県だとされています。この時代では、この固形状の酒粕は「奈良酒」と呼ばれ、奈良漬はこの奈良酒に瓜を漬け込んで作ったのが最初だということです。

このように、固形の酒粕発祥の地が奈良であり、造り酒屋が多い伏見や京都で酒粕が入手しやすいことから、粕汁はこれらの地域を中心とした関西がその発祥の地だという説が有力だと考えられています。

 

粕汁はお正月の祝い納めに作る習わし

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日本には、正月に鰤(ブリ)や鮭を尾頭付きでまるまる一尾用意し、ちょっとずつ切り分けて食べて行く習慣がありました。毎日少しずつ時間をかけて食べて行き、用意した魚の身も少なくなって1月20日に最後の部分を食べ尽くすのが習わしです。

この日を正月の祝い納めの日とし「骨正月」とも呼ばれますが、骨も含めた魚の残った部分を使って粕汁を作り食べるのが関西の風習として広まって行ったといわれています。おせち料理など、正月は一年を通してもっとも贅沢に食材を使った豪華な料理を楽しめる時期です。そして、骨正月の1月20日にその締めくくりの料理として粕汁を作るというわけです。

この日を境に普段の食生活に戻ることになりますが、その意味で、粕汁は「始末の料理」とも呼ばれています。また、粕汁は体を温めますから、正月が終わりさらに寒さに向かう時期には最上の料理の一つと考えられていたようです。

 

粕汁は地域によって具材も作り方も異なる

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粕汁は、関西を中心に他の地域にも広まって行きましたが、その地域ごとに入れる具材や作り方に違いが表われてきています。ここで、いくつかの地域の事例を紹介します。

具材に豚肉を使う京都

京都は粕汁発祥の地といわれていますが、具材に使われているのは魚ではなく意外にも豚肉です。まず、具材を入れたお吸い物を出汁(だし)を使って作ります。そして、味付けは、味噌は使わず酒粕だけで行います。

粕汁をかやくご飯とセットで食べる大阪

京都と同じく粕汁発祥の地とされる大阪ですが、粕汁自体は昔ながらでも今の時代には炊き込みご飯(かやくご飯)をセットにして一緒に粕汁を食べるという習慣になっているようです。大阪では、粕汁と炊き込みご飯のセットを定番のメニューにしている飲食店もあるとか。

長野や新潟の粕汁は野沢菜を使ったものも

長野県の特産として知られる野沢菜ですが、長野ではこの野沢菜の漬物、野沢菜漬けだけを具材として作る「菜っ葉の粕汁」があります。また、新潟でも長野との県境に面した地域では、野沢菜を使った粕汁「漬け菜汁」を食べる風習があります。

宮城では濃厚な味付けが特徴の粕汁

東北地方にも粕汁を食べる風習があります。宮城県の粕汁は「あざら」と呼ばれ、魚のアラで出汁を採り砂糖と醤油で味付けをしたかなり濃厚な味の粕汁です。具材としては、魚はキンキやメヌケ、野菜は白菜の古漬けなどが使われます。

 

健康や美容での効果が期待できる粕汁

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粕汁の原料となる酒粕は、タンパク質を始めビタミンやミネラル、必須アミノ酸、糖類などを含み栄養価が高く、高血圧や認知症の改善効果などが認められる食品です。また、酒粕は、体を温め新陳代謝を促す働きがあり美肌効果も期待できるといわれています。

その酒粕由来の成分によって、粕汁には健康面にも美容面にも優れた効果が期待できるというわけです。

 

まとめ

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粕汁は、関西を中心に日本全国に広まった料理で、それぞれの地域で郷土料理となって親しまれてきました。使われる具材もさまざまで、その土地の食文化に沿った形に変化して行った稀な料理といえるでしょう。

旅行で訪れた土地の郷土料理にもしも粕汁があったなら、ぜひ食べてみてください。どんな具材が使われていてどのような味付けになっているのかを比べてみるのも、旅の楽しみの一つとして面白いかもしれません。

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正月に初詣で神社などに行くと、甘酒を振る舞われたことがある人は多いのではないでしょうか。寒い時季に飲む甘酒は、体が温まり本当においしく感じられるものです。甘酒は栄養価が高く、近年、健康面ばかりでなく美容の面でも改善効果が高いことが分かってきました。

その甘酒ですが、日本には昔から正月に飲む習慣があります。では、どのような理由でそのような習慣がついたのでしょうか。また、その甘酒には2種類あるのをご存知でしょうか。そこで、正月に甘酒を飲むようになった理由や甘酒の種類、甘酒の効果などについてご紹介します。

 

なぜ正月に甘酒を飲むようになったの?

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初詣といえば、お屠蘇(おとそ)を飲むというイメージを持っている人も多いかもしれません。お屠蘇は正月に飲むと縁起がよく、その年一年をなにごともなく無事に過ごしたいとの願いを込めて飲む習わしです。

では、正月の甘酒はどうでしょうか。甘酒については、古来、米を作っている農家が年の始めに前年までの米の収穫を感謝し、その年一年の豊作を祈って甘酒を造り神様にお供えする風習に由来しています。

 

甘酒はアルコール?子どもでも飲める?

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甘酒は、「酒」という単語がついているのでお酒ではないのかと思われるかもしれません。甘酒を作る材料としては酒粕と米麹の2種類があり、酒粕を材料に使う場合には確かにアルコールが含まれていて、厳密にいえばお酒といえるでしょう。

ただ、甘酒のアルコール濃度は1%未満で、1000mlも飲めば酔ってしまうということはあるかもしれませんが、少量飲む程度では飲酒運転になってしまうなどの問題になることはないでしょう。とはいえ、アルコールに弱い人や幼い子どもには飲ませないほうが無難です。

また、米麹を材料にしている場合には、アルコールは含まれていないためそのような心配をする必要はなく、誰でも飲むことができます。

 

神社などの甘酒の原料は酒粕と米麹のどっち?

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正月に神社などで振る舞われる甘酒の材料は、酒粕と米麹のどちらでしょうか。ここで、正月に甘酒を振る舞ってくれる神社の事例をいくつかご紹介します。

東京の靖国神社は、毎年の恒例として甘酒を振る舞う神社として有名ですが、材料としてどちらを使っているかは事前に知ることができません。実際に振る舞われる前に確認するとよいでしょう。

熊本にある阿蘇神社でも、毎年、甘酒が初詣客に振る舞われるようです。ここの甘酒は、米麹を使っているので、誰でも飲むことができます。

 

2種類の材料で作る甘酒ってどう見分ける?

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全ての神社が米麹による甘酒を振る舞ってくれるなら、何も問題なく誰でも飲むことができます。しかし、実際にはそのようなケースばかりではないので、飲む前に神社に確認するか自分でどちらかを判断する必要があります。

では、酒粕と米麹、どちらの材料で作った甘酒かを自分で見分ける方法はあるのでしょうか。両者を見分けるカギは、「香りと味」だとされています。酒粕で作った甘酒の場合、アルコールの香りが強く、味も砂糖を使っているためか甘みがしっかりと感じとれます。

一方、米麹による甘酒の場合、アルコールの香りはなく味もその甘さは柔らかく、ほんのりとした優しい甘さです。でんぷんが糖になった甘さなので、砂糖を使ったようなはっきりした甘さにはなりません。ちょうど、ご飯をしっかりと何度も噛んでいるうちに出てくる甘さです。

このように、酒粕と米麹それぞれで作られている甘酒には、それぞれの香りと味(甘さ)があるので比較的簡単に見分けることができるようです。

 

酒粕と米麹のどちらが甘酒の材料として良い?

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甘酒には、美味しさばかりか健康面や美容面での効果も期待できます。それでは、酒粕と米麹の2種類でどのように変わってくるのでしょうか。両者の違いについて、それぞれの材料ごとに、メリットとデメリットを比較してみることにしましょう。

成人病に効果的だがアルコールを含む酒粕の甘酒

酒粕による甘酒の場合、酒粕をお湯で溶いて砂糖を加えて作ります。以下に、メリットとデメリットについて解説します。

 

●メリット

・酒粕を材料にしているため、酒粕に含まれる成分をそのまま受け継ぎ栄養価は米麹による甘酒よりも高く、ビタミン、食物繊維、タンパク質の量が豊富。

・血液中の悪玉コレステロール濃度を下げ、動脈硬化を防ぐので高血圧を改善し脳梗塞のリスクを抑えることができるなど、生活習慣病や成人病を予防する効果が期待できる。

・アルブチンという成分の効果によって、シミなどの原因になるメラニン色素の合成が抑えられるので美肌効果が期待できる。

●デメリット

・アルコールを含んでいるため、酒に弱い人や幼い子どもはあまり飲まないほうがよい。

・甘さを出すために、かなりの量の砂糖を加える必要があり高カロリーになりやすい。

 

アルコールを含まず子どもでも飲める米麹の甘酒

米麹を使った甘酒は、米麹を水と合わせて55~60℃で加熱しながら4~6時間置くと出来上がります。以下に、メリットとデメリットについて解説します。

 

●メリット

・酒粕の場合のように砂糖を加えないので、低カロリーでヘルシー。

・アルコールを含まないので、酒に弱い人や子どもでも飲むことができる。

・オリゴ糖を含み腸内環境を整えてくれる。

●デメリット

・酒粕で作った甘酒に比べると作るのに手間がかかる

・ビタミン類では、AとCが不足している。

 

まとめ

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甘酒は、酒粕、米麹のいずれを材料にして作っても栄養価が高く、健康面にも美容面にも改善効果が期待できる身近な食品と言えます。飲むと体を温めてくれるので、寒い時季の飲み物という印象がありますが、体に良い効果を及ぼすことが分かっているのですから、一年を通して飲む習慣をつけると良いかもしれません。

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酒粕を食べると、体がポカポカと暖かくなるようなイメージを持つ人が多いとする統計データがあるようです。それは、酒粕がアルコールを含んでいるからだとする根拠のない思い込みによるものだとも言われています。そこで、酒粕が体を温めるという説の信ぴょう性について、また、酒粕が冷え性の改善に効果があるかどうかその真偽について解説します。

酒粕を使った料理で冷え性が改善する?

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冷え性が原因で生理が止まった女性が、酒粕を使った料理を食べて体質改善し生理も元通りになったという事例があります。この女性の冷え性はかなり深刻で、1年を通してもっとも寒くなる1月下旬頃には、手足の末端である指先が冷えて痛くなり不眠症気味になったこともあるそうです。

冬場、外出する際には防寒対策としてカイロを体に貼り服を着込むなど、万全の状態で寒さに備えようとしたそうですが、冷え性のために頭痛や肩こり、腰痛に悩まされる日々だったとか。食事にも気を遣い、体を温めるためにニンニクやショウガをたくさん摂る食事メニューで乗り切ろうとしたこともありましたが、対応しきれませんでした。

そんなときに、知人から酒粕をもらい粕汁を作って飲んだところ、それまで散々苦しめられてきた冷え性がうそのように解消されたそうです。その女性は、最初、粕汁を食べているときだけ冷え性が治まっているのだろうと思っていました。

ところが、食べ終わった後も体が冷えることはなく、寝ている最中も体が温かく暑くなって布団をはねのけるほど体温も上昇していたとか。それまでは、寒くて夜は湯たんぽが手放せないほどだったのが、真逆の状態になり驚いたそうです。

個人の所感ではありますが、このように、酒粕を使った料理による冷え性の改善効果を感じる人はいるようです。

酒粕が冷え性を改善させる仕組み

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それでは、酒粕が冷え性を改善させる仕組みについて見て行くことにしましょう。

冷え性改善のカギは酒粕分解ペプチド

酒粕が冷え性改善に効果を発揮するのは、酒粕からできる酒粕分解ペプチドという物質によるとされています。ペプチドというのはタンパク質を構成しているアミノ酸同士が結合してできた物質で、複数の種類があり体の機能をさまざまに調整する働きを持っています。

酒粕分解ペプチドもその一つで、酒粕に含まれているタンパク質が酵素によって分解されて生成される物質です。酒粕を製造する大手の酒造メーカーが、プロテアーゼという酵素を使って酒粕から作りだしたものです。この酒粕分解ペプチドは、冷え性の改善にも効果的であることが、2015年3月に月桂冠総合研究所の実験によって検証されました。

酒粕がどのように働いて体を温めるのか

酒粕を食べると、酒粕に含まれるたんぱく質が体内で分解されて酒粕分解ペプチドが生成されます。その酒粕分解ペプチドは、小腸で吸収され血管の細胞に作用し一酸化窒素が生成されると言われています。そして、血管周辺の平滑筋という筋肉がこの一酸化窒素を吸収すると弛緩状態になり、血管が拡張し血行が改善するとされています。

結果として、血のめぐりが良くなり体が温まりやすくなって冷え性が改善されたりすると考えられます。

酒粕を毎日食べて冷え性知らずの体質に

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酒粕は長期にわたって食べ続けることによって、手足の末端である指先の血流量や基礎代謝が増して行き、冷え性が改善してゆくことが実験で証明されています。なので、粕汁や甘酒など酒粕を使った料理を日々の食事のメニューに取り入れ、長く酒粕を食べ続けることで冷え性知らずの体質に変わって行くことが期待できるでしょう。

酒粕を使った料理の紹介

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ここで、酒粕を使った料理の具体例をいくつか紹介します。

酒粕を使った味噌汁

普段作っている味噌汁に酒粕を使います。とくに寒い時季には体が温まりやすく、風邪をひきにくくしてくれる定番のレシピです。
<材料>(2人分)
だし汁(かつおだしの素ひとつまみ+水400ml)、大根、ニンジン、しいたけ、油揚げ、酒粕、味噌
<作り方>
①具材(大根、ニンジン、しいたけ)をお好みの大きさに切ってだし汁の入った鍋に入れ、中火で加熱し沸騰させる
②弱火にして千切りにした油揚げと酒粕(大さじ1)を入れ、5分程度煮込む
③酒粕が完全に溶けた状態になったら、火を止めて味噌(大さじ1)を入れて汁に溶かして出来上がり

酒粕を使った卵焼き

コクのある卵焼きを作りたい場合に最適なレシピです。マヨネーズは好みに合わせて使わなくても美味しく作れます。
<材料>(1人分)
卵(2個)、酒粕(20g)、砂糖(大さじ2)、塩(少々)、マヨネーズ(大さじ2)
<作り方>
①卵と酒粕をボウルに入れて、スプーンで酒粕を大まかに潰す
②砂糖、塩、マヨネーズを①のボウルに加えよくかき混ぜる
③油を薄くひいたフライパンに②のボウルの中身を入れて弱火で卵を焼いて出来上がり

まとめ

 

酒粕は、確かに体を温め冷え性に効果があるということが確認されました。しかも、酒粕を食べている間だけではなく、長期的に酒粕を摂取することによって冷え性が起こりにくい体質に変わることができることも分かってきました。(なので 削除)冷え性に悩む方は、ぜひ(追加)酒粕を使った料理を日々の食事のメニューに取り入れて、体質改善にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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粕汁は、酒粕をベースにした汁料理で、豆腐やジャガイモ、魚などを煮込み、美味しくて健康や美容にもよいとされ、昔から親しまれてきた日本の伝統料理です。酒粕ベースということでアルコールが含まれており、味噌汁などの他の汁物に比べて保存しやすいと考えられます。そこで、粕汁の保存方法や保存する際に注意する点などについて解説します。

アルコールによる食物への腐敗抑制効果

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酒粕やアルコール漬けのフルーツなど、アルコールによって食物が長期保存できるのはなぜでしょうか。その仕組みについて最初に説明します。

食物は細菌や真菌(カビ)などの微生物によって分解され腐って行きます。一方、アルコールは、そのような微生物の体を構成している細胞膜を破壊して殺してしまいます。これがアルコールによる殺菌作用です。

なので、酒粕などアルコールを含んだ食品はアルコールの殺菌作用によって、細菌や真菌による腐敗から守られるため長期保存が可能になります。ただし、アルコール濃度が低いものは、高いものよりも腐りやすいと考えられます。

粕汁の保存は酒粕と同じようにはいかない?

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粕汁の原料である酒粕はアルコール濃度が高く、長期間の保存が可能です。冷蔵保存では、賞味期限はなく長期にわたって食べることができますが、目安として半年~1年が賞味期限とされる場合が多いです。ただ、冷蔵保存していても熟成が進み濃い味や色に変色したりするので、実際には3か月~半年の間に使ってしまうのが望ましいとされています。

一方、粕汁はどうでしょうか。アルコールが含まれているといっても、アルコール濃度は酒粕よりも低く、アルコール度数が約8%の酒粕に対し、粕汁は約5.5%とビール程度の濃度であり、作り方次第ではこれよりももっと低いアルコール度数になり得ます。

さらに粕汁では豆腐やジャガイモ、魚などの具材が含まれているので、その分だけ腐りやすいと考えられます。なので、保存については酒粕と同等には扱えないでしょう。

粕汁の保存はどのように考えればよい?

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粕汁は、味噌汁などの汁物よりもアルコールが入っている分、長く保存できると考えられます。なので、粕汁の保存方法については、味噌汁を想定した保存方法を目安とすればよいでしょう。

粕汁を保存する方法

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以下に粕汁の保存方法として、味噌汁に準じた方法を常温、冷蔵、冷凍のそれぞれのケースごとに説明します。

常温保存

暖かい時季、とくに夏季は常温での保存は危険です。そのような時季には、夜作った粕汁も朝には痛んでいる(腐っている)おそれがあるため、以下のような方法で少しでも腐敗を遅らせる工夫をするとよいでしょう。

・3~4時間ごとに加熱し、細菌などの繁殖を抑える
・必ず蓋をして、大気中の細菌が入り込まないようにする
・煮詰めるなどして、汁の塩分が増すようにする
・汁を加熱した状態でスープジャーなど、汁物専用の保存容器に密閉保存する

常温保存の場合の賞味期限は、使用している具材にもよりますがおよそ6時間~1日程度となりますので、できれば作ったその日のうちに食べきってしまうようにしてください。

冷蔵保存

冷蔵する場合は、鍋ごと冷蔵庫に入れるようにしてください。その前に蓋をして一度加熱し、常温より若干高めの温度まで冷めた状態で冷蔵します。できれば、冷ますときには氷水を張ったタライに鍋ごと入れて急速に温度を下げるとよいでしょう。

というのも、細菌の繁殖は40℃前後がもっとも盛んになるので、この温度域を素早く通過させて常温近辺まで時間をかけないで冷ます必要があるからです。汁を早く冷ますために、あらかじめ汁の濃度を高めに作っておいて、水や氷で薄めて味を調整しながら一気に常温付近まで温度を下げるという方法でも構いません。

鍋が冷蔵庫に収まらないのであれば、汁が冷めた後タッパーなどに入れて密閉して冷蔵するようにしましょう。冷蔵保存の場合の賞味期限は、およそ1日~2日程度です。この場合も、使っている具材の種類や季節によって賞味期限は異なってくるので、目安程度と考えてください。

冷凍保存

冷凍保存は、もっとも長期に保存できる方法です。ただし、解凍したときに具材の食感や風味がかなり損なわれるので、それを覚悟の上での保存となります。たとえば、豆腐はふわふわの食感が失われ高野豆腐のようになりますし、ジャガイモならボロボロと型崩れした状態になります。

さらに、風味も作りたてと同じというわけにはいかなくて、全体的に味が落ちてしまうことは仕方がないと受け入れる必要があります。保存方法は、冷めた汁をフリーザーバッグやタッパーなどに入れて蓋をして冷凍します。

食べるときには、その前日または半日前に冷蔵室に移し自然に解凍するようにしてください。解凍後は、電子レンジか鍋に移して加熱することになりますが、電子レンジの場合にはタッパーなどでは蓋をあける際にやけどをしないように注意しましょう。冷凍保存の場合の賞味期限は、およそ2週間程度です。

まとめ

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粕汁は、酒粕をベースにしているため糖質やタンパク質、繊維質など栄養豊富で健康にも美容にもよくておいしい人気の汁料理の一つです。なので、一度にたくさん作ってなるべく長期間食べたいと思う人も多いかもしれません。

アルコールも入っていて保存もしやすいと考えがちですが、酒粕と同じようには長期間保存できないので注意が必要です。そこで、味噌汁と同じように保存すれば安全に食べられるので、おすすめです。

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